我こそ乙女!! #1 私の気になる男
09/27
この「我こそ乙女(ヒロイン)!!」ですが、MOMO©の外伝的作品として発表しようと思います。何故かといえば、今現在漫画で掲載している「MOMO©」に登場していた「森 恭平」先輩をこの作品に登場させるので、主人公であり、ヒロインである人物も恭平センパイと関係があります。
では、その登場人物をザッと紹介しましょう。
恐山 百合子(きょうやま ゆりこ)
この物語の中心的人物で、一応は・・・ヒロインである。
3年前の失恋から、男子が信じられないのだが・・・。
春輝 マサル(はるき まさる)
百合子が唯一気にかけている、一応は・・・男子である。
イギリス系ノルウェー人のハーフ。それ故、学校内で一際目立つルックスを持つ。
「雄っぱい」の事しか頭にない。
森 恭平(もり きょうへい)
百合子のクラスメート。サッカー部所属。
百合子が3年前に振られた男に似ているという理由で、彼女に何かと威圧されがち。
本作「MOMO©」でも登場。
では、長くなりましたが、本編は続きからどうぞ。
では、その登場人物をザッと紹介しましょう。
恐山 百合子(きょうやま ゆりこ)
この物語の中心的人物で、一応は・・・ヒロインである。
3年前の失恋から、男子が信じられないのだが・・・。
春輝 マサル(はるき まさる)
百合子が唯一気にかけている、一応は・・・男子である。
イギリス系ノルウェー人のハーフ。それ故、学校内で一際目立つルックスを持つ。
「雄っぱい」の事しか頭にない。
森 恭平(もり きょうへい)
百合子のクラスメート。サッカー部所属。
百合子が3年前に振られた男に似ているという理由で、彼女に何かと威圧されがち。
本作「MOMO©」でも登場。
では、長くなりましたが、本編は続きからどうぞ。
私は恐山百合子。この物語の主人公である。ある者は私を厳つい男のように見ているが、私はこれでも女である。全く腹立たしくて、殺してやりたいぐらいだ。
ある日の放課後、私が黙々と教室中を掃除していると、一人の輩がそそくさと教室を出ようとしていた。私はカチンときて怒鳴りだした。
「オイお前!!掃除サボってサッカーに行くんなら私が許さんからな!」
「なっ・・・何言ってんだ、これから来月の大会に備えての大事な練習試合があるんだ。」
「チッ・・・お前らサッカー部員は顔だけ良くてそれ以外の連中なんてカスってか!」
「はぁ!?何だそれ!!」
この男の名は森 恭平。サッカー部所属で、この男が言うには大会のための試合があるらしいのだが、美化委員の私にとっちゃすこぶると言っていいほどどうでもいいのである。
「それよりさ、いくらオレがお前の元カレと顔が似ているからって、そんなイライラする事ないだろ?」
どうでもいいと思うだろうが、私は3年か前に森とよく似た男と恋仲の関係にあった。
当初は、堅物な私でも嬉しいくらいに幸せを噛み締めていた。だがそんな幸せも束の間、その男は3ヶ月もしない内に他の女と遊び回るようになり、理由を聞くために奴を問い詰めると、悔しい事に、私の中にある男っぽさが滲み出ているとの理由で、奴は私の前から姿を消した。その日を境に、私の周りに存在する男が憎らしく思えた。
「うるせぇ!!貴様にあたしの気持ちが分かるかっ!!」
「貴様!?」
ハッ、こいつは女の私が「貴様」と言うとビビってやがる。
「まぁ、とにかくオレ、もう時間だから行くよ。」
「オイ!掃除はどうするんだこの畜生!!」
(・・・はぁ、やれやれ。)
森は溜め息を吐いて教室を出る。
・・・だが、その中に「チッ」というような音が聞こえたような気がした。
「オイ・・・今舌打ちしなかったか・・・?」
「っっ!?何でオレが!!」
「テメェ!!明日覚えてろよ!!」
「覚えてらんねぇ!!」
畜生・・・あの野郎の首、脊髄ごと引っこ抜いたる。
「恐山さん。」
「・・・ひゃぁ!?は・・・春輝!?」
「花柄のハンカチ・・・トイレの前に落ちていたので・・・」
ぬかった・・・私が唯一目をつけていた小僧に見て欲しくないモノを見られるとはな。だが、それも悪くはなかった・・・。
奴がスタスタとその場を去ろうとすると、私は思わず呼び止めた。
「あっ、春輝!!もし、あんたさえ良けりゃ、今度、茶でも・・・」
「・・・断る。」
・・・頭が痛い。今に号泣したかったが、奴のためを思うと、グッとこらえるしか他はなかった・・・。
#1 END
ある日の放課後、私が黙々と教室中を掃除していると、一人の輩がそそくさと教室を出ようとしていた。私はカチンときて怒鳴りだした。
「オイお前!!掃除サボってサッカーに行くんなら私が許さんからな!」
「なっ・・・何言ってんだ、これから来月の大会に備えての大事な練習試合があるんだ。」
「チッ・・・お前らサッカー部員は顔だけ良くてそれ以外の連中なんてカスってか!」
「はぁ!?何だそれ!!」
この男の名は森 恭平。サッカー部所属で、この男が言うには大会のための試合があるらしいのだが、美化委員の私にとっちゃすこぶると言っていいほどどうでもいいのである。
「それよりさ、いくらオレがお前の元カレと顔が似ているからって、そんなイライラする事ないだろ?」
どうでもいいと思うだろうが、私は3年か前に森とよく似た男と恋仲の関係にあった。
当初は、堅物な私でも嬉しいくらいに幸せを噛み締めていた。だがそんな幸せも束の間、その男は3ヶ月もしない内に他の女と遊び回るようになり、理由を聞くために奴を問い詰めると、悔しい事に、私の中にある男っぽさが滲み出ているとの理由で、奴は私の前から姿を消した。その日を境に、私の周りに存在する男が憎らしく思えた。
「うるせぇ!!貴様にあたしの気持ちが分かるかっ!!」
「貴様!?」
ハッ、こいつは女の私が「貴様」と言うとビビってやがる。
「まぁ、とにかくオレ、もう時間だから行くよ。」
「オイ!掃除はどうするんだこの畜生!!」
(・・・はぁ、やれやれ。)
森は溜め息を吐いて教室を出る。
・・・だが、その中に「チッ」というような音が聞こえたような気がした。
「オイ・・・今舌打ちしなかったか・・・?」
「っっ!?何でオレが!!」
「テメェ!!明日覚えてろよ!!」
「覚えてらんねぇ!!」
畜生・・・あの野郎の首、脊髄ごと引っこ抜いたる。
「恐山さん。」
「・・・ひゃぁ!?は・・・春輝!?」
「花柄のハンカチ・・・トイレの前に落ちていたので・・・」
ぬかった・・・私が唯一目をつけていた小僧に見て欲しくないモノを見られるとはな。だが、それも悪くはなかった・・・。
奴がスタスタとその場を去ろうとすると、私は思わず呼び止めた。
「あっ、春輝!!もし、あんたさえ良けりゃ、今度、茶でも・・・」
「・・・断る。」
・・・頭が痛い。今に号泣したかったが、奴のためを思うと、グッとこらえるしか他はなかった・・・。
#1 END
スポンサーサイト